糖尿病の強化療法で異なる結果 1)ACCORD試験

 糖尿病強化療法で2つの臨床試験で異なる結論。

 ACCORD試験とADVANCE試験、どちらの試験でも大血管性疾患予防効果は確認されなかった試験。
 しかもACCORD試験では強化療法群のほうが心血管疾患による死亡率が有意に高かった。ただし、ADVANCE試験では小血管性疾患抑制効果も調べ、こちらは有意差が確認された。

 二型糖尿病で心筋梗塞などのリスクが高い中高年を対象に、血糖値を積極的に下げて、大血管性・小血管性疾患を減らすことを企図していたもの。

ACCORD試験
Effects of Intensive Glucose Lowering in Type 2 Diabetes
The Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes Study Group
N Engl J Med. 2008 Jun 12;358(24):2545-59.
(B)の死亡は、強化療法の方が高い