地域に1,000名患者がいたら、大学病院への紹介は1名

 プライマリケアが気になったので、関連論文を紹介します。

The ecology of medical care.
N Engl J Med. 1961 Nov 2;265:885-92.
*Abstractのオンライン入手は不可

 1,000人の住民がいたときに、何人くらいが病気になって、何人くらいが病院にいくのか?
 そんな「受療状況」が調査されていた。しかも、1961年に。
───────────────────────────────────<プライマリケアにおける受療状況調査>
1,000名→地域に患者がいるとすると
750名→1回以上の疾病か外傷を負う
250名→1回以上一般医を受診
9名→一般病院に入院
1名→大学病院に紹介
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・受診できていない750人の課題
・1,000人あたりに大学病院紹介は1名というのも、興味深い。
・2003年にも同様の調査がされ、代替医療などのメニューが加わったもののほぼ同じ比率の結果だったそうだ。