複合エンドポイントでよくわからなかったUKPDS

 これまでは、1型糖尿病のデータが主でしたが、1998年にこのUKPDSが2型でも大血管合併症について強化療法による合併症抑制効果を示した10年間の調査報告。この後に「メトホルミン」があまり日本で使用されていないことがしばらく話題になった。

Intensive blood-glucose control with sulphonylureas or insulin compared with conventional treatment and risk of complications in patients with type 2 diabetes (UKPDS 33). UK Prospective Diabetes Study (UKPDS) Group

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デザイン:RCT
対 象 :新たに診断された2型糖尿病(3,867人)
方 法 :スルホニル尿素薬,インスリン,メトホルミンと食事療法の比較
結 果 :細小血管障害のリスクの低下,低血糖の増加
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 しかし、結果は複合エンドポイントで、個々のエンドポイントについてははっきりしないところが多い。細小血管合併症の発症・進行を抑えることが明らかになった。のちにたくさんのサブ解析が報告される。