論文も発表も作法から


 土曜の午後、仕事を終えて足早に理科大薬学部へ。
 東京理科大学薬学部第32回薬剤師基礎実務研修プログラム「臨床研究の進め方ー文献検索と学会発表の仕方ー」に参加。嶋田修治先生、ありがとうございました。

 作法をわきまえ、目立つ。これが学会発表のコツ。実は、この2つを両立することは簡単ではない。しかし、嶋田先生は惜しげもなくそのコツを披露くださった。以下、私のメモ。

・日ごろから閲覧を心がけたい8雑誌
(タイトルを見るだけでもいい。何がいま世界の話題なのか、体に馴染ませておく)
N Engl J Med http://content.nejm.org/
Lancet http://www.thelancet.com/
JAMA http://jama.ama-assn.org/
BMJ http://www.bmj.com

Ann Intern Med
http://www.annals.org/

Clin Pharmacol Ther
http://www.nature.com/clpt/index.html

Br J Clin Pharmacol
http://www3.interscience.wiley.com/journal/117977535/home

Eur J Clin Pharmacol
http://www.springerlink.com/content/0031-6970

→ この8つは常に目を通しておきながら、自分の興味がある分野を追加しておく。「日頃から」というのが大切で、習慣にしておく。若い頃からずっと続けることが、頭の片隅にひっかかり、よりよく読めるようになり、構造的に物事を考えられるようになる。


・書誌要素がきちんと書けるようになろう!
(Vancouver Styleで書く。)

参考)
1)Uniform requirements for manuscripts submitted to biomedical journals. International Committee of Medical Journal Editors. N Engl J Med. 1997 Jan 23;336(4):309-15.
2)http://www.icmje.org

・著者名は6人まで。それ以上は、et al
・雑誌名に略称記号のピリオド(.)を入れない
・ピリオド(.)、カンマ(,)、コロン(:)およびセミコロン(;)の直後は必ず1スペース空ける
・ページ数は、重複しない数値のみ記載する 例)1214-18
・連続する数字の間を表記する際は、ハイフンではなくEN DASHを使用する

→ これぞ作法。

Pubmedは、使って慣れる!

演算子 NOTで絞るa or b not c(aまたはbで、cは含まないぞ)
・検索したい言葉+Subheading*で絞る( よく使うSubheadingをスタンバイしておく、アスタリスク(*)をつける)
・検索結果は、Preview でまずしぼる(毎回searchすると時間の無駄)
・Related article でさらにいい論文をひっぱる(大変有用)
・Send to file のmedline 形式で保存する

さらに絞るには?
・Details でall fields を削除する
・Mesh major topicから入って、+not explide+subheadingを選択して、Send box with andで検索ボックスに追加する
・Single citation matcher いちはん便利

→ これまでやっていた自己流がこれで整理できた。さっそくはじめよう。Googleとの使い分けを質問するのを忘れたので、次回先生にお会いしたときに伺おう。


 たいへん勉強になった4時間30分でした。
 ありがとうございます。

(ポスター発表のコツ)
・黒のバックグラウンドに、本文は白文字、目だ出せる部分を薄いカラーのポスターは目出つ。持ち物は、軍手(ポスターを汚さない)、メジャー(きちんと平行、真ん中に貼る)、画鋲(白か透明を自分で用意しておく)。16枚30分くらいかかるので早めに会場に着く。左上が1枚目で、下に貼っていって、右の2列目にうつる。腰より上に貼る。1枚目は、要旨を書く。



 ちなみに、学会のホームページは、UMIN http://www.umin.ac.jp/ac/shukai.htm からがはやい!
 わたしも医療薬学フォーラム2010、応募しようかな? http://cps2010.argo-plus.jp/


これから)ものすごい強風のためランニング中止。大学友人と箱根へ。