触れてわかること、手触り感があること

Alice for the iPad

 でもそれは私たち旧世代の感傷であろう。これから生まれてくる世代にとって、IPad(あるいはそれに類するもの)は、ハイテクでもなく、ローテクでもない。アナログでもなく、デジタルでもない。彼らにとってそれは、タンジプルな第一言語としてそこにある。
福岡伸一 触れてわかる「媒体の実体」、朝日新聞、20100430)

 

 タンジブルtangible。触れてわかること。手触り感があること。

 iPadはすでに、かの子たちにとっては、細胞がメディアにきがつかないまま、接していた経験になる。紙への愛着は、忘却の感傷になるのかも知れない。



Each of us possesses a tangible living soul.(村上春樹エルサレムスピーチ)