病院薬剤師のためのライフハック60)大人が持っていたい絵本


 「人もし全世界を得るとも其霊魂を失はば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず。品性を完成するにあり」と内村鑑三がメッセージを残しています。大人が素養を取り戻すよい方法は、何でしょうか?
 絵本は、一瞬で時間の感覚をゆっくりと、その物語に引き込んでくれます。しかも、集中した短時間で。しかも声に出して読んでみると、よりいっそう心にしみます。最近の日本人アーティストたちの創造性にも、きっと驚かされますよ。



1.バルバルさん

バルバルさん (こどものとも絵本)

バルバルさん (こどものとも絵本)

 どこの国の絵本かと思ったら、お話も絵も日本人の作者だった。おどろき。こんな雰囲気を日本人も作れるのか。だから原題ではなく洋題も、"The bar bar BER BAR"と洒落る。ワニのカツラが最高。どれも似合わない。子どもたちはどれも「いや〜」というからおかしい。

「まちのはずれに あおい やねの ちいさな みせが あります
 バルバルさんの とこやです」



2.ミリーのすてきなぼうし

ミリーのすてきなぼうし

ミリーのすてきなぼうし

 帽子屋さんがくれたすてきな架空の帽子。ミリーは喜んでその帽子で散歩にでかけます。本当にそういう気持ちがあれば、世の中も違って見えることを教えてくれる1冊です。

「そうです。
 だれだって もっているのです。じぶんだけの すてきな ぼうしを。」



3.白雪姫

白雪姫―グリム童話 (おはなしのたからばこ 7)

白雪姫―グリム童話 (おはなしのたからばこ 7)

 私はてっきり白雪姫は「毒リンゴを食べて眠ってしまい、王子様にチューをされて目を覚ました」のかと思っていましたが、そうではありませんでした。菊池寛訳は本当に大人向けですが、こちらはイラストがすごい。落書きのようにみえますが、よく考えられています。気持ちを伝えるとは、こういうことか、と気づきます。

「この棺をわたしにください。この姫を見てしまったいまでは、もはやこの棺なしには生きられません」


気づき)
 ・民話を伝える「語り部」になってみる
 ・予想できない展開+予定調和
 ・大人も本気で読める絵本を探してみる


これから)iMovieの使い方確認、うまく撮れた写真のコツ見直し、今週分のジャーナルチェック、HIV治療のSBOを作る、感染制御の研究テーマ探し、ワンピース43巻