就職活動中の薬学生に私が語れること


レンブラント_3本の木1643年)

「ふーん。
それって、たしかに とってもいい」
「うん。それって たしかに とってもいい・・・・・・」
はあちゃんと みいちゃんは うっとり いいました。
(『まあちゃんのながいかみ』高楼 方子)


 就職の相談で、多くの学生とお話しをさせていただく機会があります。「薬学生のつどい(薬つど)」という学生有志の会でも、何度か連続で交流させていただきました。私の病院にせよ、紹介先にせよ、社会人になったつながり学生が10人を超えたので、「何を語ってきたのか?」振り返って(reflect)おこうと思います。


1.幸せに働くには?
 『Stumbling on Happiness』Daniel Gilbert で、幸せになる要素は「どこで、だれと、何をするか?」と提示されています。ですから、「コンディション(労働条件)はどうか?、スタッフはどうか?、夢に向かえる薬局・病院か?」の3つを検討することが、就活で大切なこと。



2.「わからなさ」が面白い
 クールで論理的な臨床試験エビデンス)。十人十色な患者さんの物語り(価値)。そして、医療従事者としての成長(経験)。「患者さんがどう生きたいか?」に向かって、3つの輪がスパイラルとなりながら、治療が選ばれていく。患者さんも、医療スタッフも迷いながら変わっていく臨床の面白さ。



3.どこにでも患者さんはいるから
 どこで働くか?という悩みは、実は、大した問題ではないのかも知れない。患者さんを救いたいという使命なら、どこにでも、世界中にでも患者さんはいる。「人に役立つ」という大志には、無限のチャンスが待っている。




 ここまでは、20年くらい働いてきた私のストーリー。
 つぎは、みなさんのストーリーを聞かせてほしい。




気づき)
 ・毎日を自分の物語りにできれば、何をやっても面白い!と思う。
 ・就職先は必ず見学して「自分が働く姿」を直感で、問うてほしい。
 ・とはいっても、お体には、気をつけて。


まあちゃんのながいかみ

まあちゃんのながいかみ