薬学生が気持ちをこめて贈る相手は誰? 薬学生実務実習(32)


(小児科の実習。ドライシロップの味見を、30種類くらい。)



 さて、学生3人は、以下のようにゴールを決めました。

<症例> <学生が作ったゴール>
95歳男性の水疱性類天疱瘡 薬学生に類天疱瘡の症例報告の作り方について提案します
60歳肺腺がんにgefitinib 薬学実習生5年生が初めてイレッサを学ぶときの3つのポイントを提案します
透析アミロイドーシスによる慢性疼痛 薬学5年生が透析アミロイドーシスの症例を見るためのポイントを提案します

 しかし、私は、私自身がこれをどのようにテーマポートフォリオとして、
 再構築するのか、イメージができていませんでした。



 ましてや学生が、このテーマでどのように再構築をするのか、できるのか、不安になりました。自分がこれまでやってきた症例報告や研究テーマについて、その意義や結果を示することはできましたし、そこで、学生に「見本」を作ろうか?、とも思ったのです。



 しかし、見本を作らないと作成できないようなゴールは、
 本当に学生本人たちが、やりたいテーマなのでしょうか?



 鈴木敏恵先生からアドバイスをいただきました。

 あたらめて、大事なこと。
 つまり、プロジェクト全体のゴールを明確にしてからはじめましょう。


 そのプロジェクトは、誰のために発表するのか?
 これは、薬剤師や医療スタッフのためでも、テスト評価のためでも、単位のためでもない。



 気持ちをもって、他者に贈る。


 その他者って、だれ?

 医師のために、プロジェクトするの?
 薬剤師のために、プロジェクトするの?
 患者さんのために、プロジェクトするの?



 薬学生じゃないとできない。
 薬剤師にはわからなく、薬学生だからこそわかる相手ってだれ?、




気づき)
 ・問いが間違っていたら、正解をだしても意味がない
 ・だから、もう1度チームのプロジェクト全体のゴールを明確に
 ・ここが山場


 ポートフォリオとプロジェクト学習&薬学生
 薬学生の実務実習のリアルタイムブログです
 → 鈴木敏恵の未来教育プロジェクト/ブログ 
   http://miraikyouiku.jugem.jp/ 
 ★鈴木敏恵先生のTwitterアカウント @suzukitoshie