「限られた空間ライブ」だから人生は毎日が初日


全体とは、その内部に砂地すなわち場を含み、その場に部品(個物)を位置づけることができるもの(世界)のことをいうのである。
(「場の思想」清水博)


 いつもはテレビや映画でなければ拝見できない俳優さんたちでも、たとえば、劇場へ出向けば、たいていは会えるようです。北川悦吏子脚本の「彼女の言うことには。」には、真矢みき筒井道隆矢田亜希子が出演。同じ空間を過ごすと、「こんなかーっ」と、はじめて自分の手に落ちる感触が残ります。


 演劇は、「限られた空間ライブ」。「いつでも同じ仕上がり」ではなく、観る側も予定を決め込んで出かけなければなりません。


 「限られた空間ライブ」は、限られた場所とキャストと時間を使って、届けるメッセージです。特殊撮影はもちろん、画面いっぱいのズームもできない。撮り直しも不可。いまそのタイミングを仕込むという一回性は、「現実の人生ライブ」と同じですね。


気づき)
 ・脚本がないから、人生は未知ですね
 ・全体に何があるのかわかると、次に何をすればいいのかわかる
 ・そういえば、小学生のころは、演劇部だったな


場の思想

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Learning × Performance インプロする組織  予定調和を超え、日常をゆさぶる

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