最適解と最上解のつぎに見える「すごい解」

待つらむに 至らば妹が 嬉しみと
笑まむ姿を 行きて早見む


 約束でもしている場面?
 私の姿を見つけた彼女のうれしそうな笑顔を見みたくて、
 思わず行き急ぐ私です。


(「万葉集」より)


 最適解と最上解のどちらを選ぶか、いつも迷う。最適解を選んだら、みんなが助かるかも知れない。最上解を選んだら、すんごい人だけを助けられるかも知れない。で、どうするか?




1)最適解のすごさ
 最適解は、みんなを救えるかも知れません。それは、もっともその場に適した解法だから。それは、「正義とは幸福の最大化であるというものだ」というイギリスの功利主義哲学者、ジェレミーベンサムの教えです。



2)最上解のすごさ
 最上解とは、トップをつかむということ。それは、トップはリーダーであり、道標という解法。それは、「正義とは人間の尊厳と自律を、個人の選択の自由を尊重する」ドイツの哲学者、イマヌエル・カントの教えですね。



3)次に見えるすごい解
 さてここで、深呼吸をしてみましょう。見えたものは、何ですか?。みんなでも、誰かでもない世界?。もしかして...。



最後の登場人物は、古代アテネアリストテレスです。


「正義とは幸福を最大化することや、
 人間の尊厳を重んじることに尽きるのではなく、
 美徳と善き生を栄えあるものと考えて培うものである」



立場を超えて、そのものの世界を見ようとしたら、見える次の世界へ...



気づき)
 ・気づきとは、英語で「Remarks」かな?
 ・つまり、追い求めれば、つかめるもの?
 ・でも、つかめないかも...そういう薄い膜のような世界美。

万葉集(一) (岩波文庫)

万葉集(一) (岩波文庫)