2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

あの先輩は、仕事ではなく当たり前のように

ある2年目の職員が、「あの先輩は、仕事ではなく、当たり前のようにやるんです」と感心していた。ああなりたいのだ、という。 仕事ではなく、当たり前のように ふつうなら仰け反りそうな難題も、ふつうならもう無理!と思うTODOの山も、その先輩は「当たり…

医療従事者も守るための「利益相反ルール」を

みなさんの医療機関では、利益相反についてのルールをすでに決めていますか?今年は日本医学会からも勧告が整備され、国内でも勧告の提案がさらに進みそうです。米国では1999年のゲルシンガー事件で18歳のゲルシンガー少年が被験者としては的確ではなかった…

製薬会社からの贈答品が空っぽの箱だったら?

利益相反(conflict of interests ; COIs)について、現状を知るのに、この3つの質問が役に立ちそうです。 1.What do physicians receive from industry? 2.How often do physicians meet with industry representatives? 3.What characteristics are associ…

自己犠牲と贈答の容認

利益相反(conflict of interests ; COIs)の報告が、ここ20年くらい増加しています。 2007年のN Engl J Medでは、「一人診療の診療所ほどMRとの接触回数が多い」と報告されています。一方、大規模な病院は「処方システムが自動的で医師の個別判断が少ない」…

病院薬剤師のためのライフハック62)Start highly focused

おいしいお弁当をいただき、感動しました。手の平(大)に秋の味覚が、目白押し。「亀戸升本」のお弁当で、三越本店では「香取弁当」1,000円とお値打ち。 亀戸升本さんのホームページ http://masumoto.co.jp/ 「小さな場で本気をだす」弁当は、まさにT字型…

FDAの重篤疾患患者の新薬入手を早める制度

米国FDAで迅速承認された医薬品が、安全性の問題や市場撤退の通知がここ数ヶ月されており、FDAから消費者向けに解説がされているのでメモ。重篤疾患患者の新薬入手を早める制度 Fast Track, Accelerated Approval and Priority Review―accelerating availabi…

直腸癌手術の感染予防にゲンタマイシンのコラーゲンスポンジ

どんなものか想像もつかないのですが、感染予防にゲンタマイシンのコラーゲンスポンジが海外では使用されているそうです。ゲンタマイシンのコラーゲンスポンジは、直腸癌手術患者のSSI予防効果は有効でなく、反対にSSIが有意に高い結果。 抗生剤の全身投与に…

病院薬剤師のためのライフハック61)どうしようもないぐらい 平凡になる 11 の方法

1. 他の人が言うことをそっくりそのまま受け入れる 2. 権威に対して疑問を持たない 3. 何かを学びたいからではなく、そうすることになっているから大学へ行く 4. 人生で一度か二度、イギリスのような安全なところで海外旅行をする 5. 他のみんなはいずれ英語…

Justice dominates as the principle

リビングに4冊、ベッドに3冊、iPhoneとiPadに5冊、鞄に1冊。すべての本を同時に読んでいます。読書の秋の前触れでしょうか、どれも読みたくて、すべてを同時に読み始めています。 自分のmission statementを何度も書き直しているのですが、ようやく暗い…

生活のなかの医療

病院で働いていると簡単に患者さんのことを勘違いしてしまう。八王子から調剤薬局からの1年研修が終了するので、薬局長さんと懇親をした。 調剤薬局は、生活のなかに医療を持ち込むのが仕事です。病院は、医療のなかに申し訳なさそうに患者さんや家族が生活…

薬害を覚悟する本20)サリドマイド物語

科学における持続的な改革とは、要するに、新しい知識を獲得し、事実によって過ちを訂正していくことである。ここでは感情的に腹をたてたり、旧来の立場に執着するのではなく、真の対話を通して、つまり相手の話を聞き、自分たちの主張を徹底的に吟味し、し…

ABC conceptual model

「スペシャルな人たちが集まってこそ、チーム医療」と3年くらい前から言い続けていましたが、どうも一部の管理者からは「職員にはそれぞれの良さがあるから、能力で差別しないで」といった雰囲気が抜けない感じ。確かに、私自身もスペシャルな技能をもって…

病院薬剤師のためのライフハック61)世界征服のためのやさしい手引き

“Once in a while it really hits people that they don’t have to experience the world in the way they have been told to.” -AlAn Keightley(「言われたとおりに世界を感じなくていいのだということが、ときおり人々に 強烈な衝撃を与える。」 - アラン…

前立腺肥大症にデュタステリドとタムスロシンの併用療法

泌尿器科より、5α還元酵素阻害薬の「アボルブカプセル0.5mg」が申請されたときに、添付されていた論文です。 前立腺肥大症 (benign prostatic hyperplasiai BPH)、前立腺腫大による中等度から重度の下部尿路症状(lower urinary tract symptomi LUTS)にデュタ…

ACC研修2日目

ACC研修2日目、おかげさまで無事終了。研修生のみなさん、ご講義いただいた先生方、感謝申し上げます。このまま国立国際医療研究センターに1週間いたら、もっとHIV診療の理解が進むだろうに。。。(薬剤師は2日間、看護・医師は5日間、看護は1ヶ月もあ…

ACC Clinical Training Course

国立国際医療研究センターNational Center for Grobal Health and MedicineでACC Clinical Training Courseの1日目終了。 私が薬剤師国家試験に合格し、「よし、これで患者さんのために医療貢献できる!」と思った当時、薬害エイズで川田龍平さんが、カミン…

再発性のNSAIDs潰瘍にランソプラゾール

消化性潰瘍治療剤「タケプロン®カプセル15」、「タケプロン®OD錠15」(一般名:ランソプラゾール)が、「非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」の効能追加承認を取得しました。どの程度の効果なのか?臨床論文を確認しま…

病院薬剤師のためのライフハック60)大人が持っていたい絵本

「人もし全世界を得るとも其霊魂を失はば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず。品性を完成するにあり」と内村鑑三がメッセージを残しています。大人が素養を取り戻すよい方法は、何でしょうか? 絵本は、一瞬で時間の感覚をゆっくりと、その物語に…

通じない現実があるから

佐伯晴子氏(東京SP会代表)の患者コミュニケーションの講義を受けた時のメモが、何度見直しても納得なので、紹介させていただきます。 1.医療にコミュニケーションが求められる理由=通じない現実がある。 *平成16年厚生白書 2.コミュニケーションの…

臨床試験の5つに1つは、代用のアウトカム

5つの臨床試験のうち1つの割合で、代用のアウトカムsurrogate outcomesが、主要なアウトカムprimary outcomeとして使われている、という報告。 代用のアウトカムは、研究期間を短くすることができ、評価も簡単になるため、汎用されています。しかし、「有…