2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

論文を読むチェックリスト(5)REMARK

腫瘍マーカーについてのガイドラインは、REMARK。 20のチェックリスト。REporting recommendations for tumor MARKer prognostic studies (REMARK) [http://www.nature.com/nrclinonc/journal/v2/n8/full/ncponc0252.html:title= Nature Clinical Practice O…

いまささら、風邪に抗菌薬

今朝は雨降りなので、仕方なくぼんやり。過去に読んだ論文で、気になったものはそのままとってあるので、再度ふり返ってメモ。「かぜに抗菌薬は必要か」 →必要ないだろう。もう周知のことだ。あえて取り上げる必要は、ないだろう。ただ、この論文は当時何度…

英語テキストを読む_APIC02

ゆっくりと読み進める。「第一章」は、感染管理と予防だ。 医療機関はそれぞれに個別性があるため、感染管理(Infection Control;IC)プログラムをを発展させ、再認識させるためには、それぞれの組織に固有のニーズについて、考えなければならない。 この章…

薬剤師のためのウェブリテラシー18)若き時は、血気内に余り

徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)作者: 角川書店出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/01/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 55回この商品を含むブログ (57件) を見る 何を頼りにして、このウ…

論文を読むチェックリスト(4)STARD

診断に関する論文については、この STARD Statement(STAndards for the Reporting of Diagnostic accuracy studies)があることだけ、メモをしておこう。 http://www.stard-statement.org/ 2003年のAnnals of Internal Medicineに、25のチェックリストを発…

薬剤師のためのウェブリテラシー17)三冊屋

イシス編集学校の三冊屋が面白い。丸の内なら、丸ビル1の青山ブックマートに入っている。著名人が、テーマごとにこれは!、と思う3冊を選んで赤い紐で結ばれたセットになっている。ここにワンコメント、その本との「つながり」が入る。 わたしが、ウェブに…

重度の慢性化された喘息にOmalizumab

新・現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異 (ブルーバックス)作者: 岸本忠三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/20メディア: 新書 クリック: 69回この商品を含むブログ (19件) を見る 「喘息に、ゾレアを使いたい患者さんがいるんですが・・・…

保育所における感染症対策ガイドライン

やっと一般公開。よかった。保育所向けの感染対策は、第三者評価や、CDC対策もなく、整理されたものがほしい・・・と思っていました。 すばらしき、第一歩に感謝。厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」2009年8月版 www.mhlw.go.jp/za/0831…

薬害を覚悟する本 9)構造薬害

構造薬害 (人間選書)作者: 片平洌彦出版社/メーカー: 農山漁村文化協会発売日: 1994/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 片平先生の1冊といえば、こちら。 ちょうど私が薬剤師1年目に購入して、何度も勉強会に使用させていただいた。 構…

英語テキストを読む_APIC01

"If I have seen father, it is by standing on the shoulders of giants" Sir Isaac Newton(1642-1727) ニュートンの言葉だ。このテキストの位置を明確に表している。そう、わたしもまず、全体を知りたいのだ。 2ヶ月に1回、大阪で感染のレクチャーをうけ…

薬剤師のためのウェブリテラシー16)機能による分類

とてもいいテキストを見つけた。しばらくウェブリテラシーは、ここから学んだことをメモ。構造化するウェブ―ウェブの理想型を実現する技術とは (ブルーバックス)作者: 岡嶋裕史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/21メディア: 新書購入: 2人 クリック: …

薬害を覚悟する本 8)天才科学者が考えることをやめたとき

聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫)作者: リチャード・P.ファインマン,Richard P. Feynman,大貫昌子,江沢洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/04/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 39回この商品を含むブログ (31件) を見る ファインマン…

Outcome reporting bias(結果報告バイアス)

「情報は発信しないと、もらえないよ。」という先輩の言葉を思い出す。診療部長から、「これ読んだ?」と声をかけられた論文。さすが、私が最近何に注目しているか、ご存じ&感謝。 いい結果しか発表されない「出版バイアスpublication bias」も困ったものだ…

BPSDの高齢者への投与量

BPSD(;behagical and psychological symptoms of dementia、認知症に伴う行動障害と精神症状をBPSD)をともなう高齢者への治療基準はないか?expert consensus panel for using antipsychotic drugs in older patients →専門家50名の意見のまとめ (agitat…

ウェブリテラシー15)なぜのバロメータ

病棟にいく機会がめっきり減ってしまい残念な日々。しかし、少ないチャンスで病棟に立つこともある。 ある日ご退院されるご家族が「想像以上にお世話になりまして」とお礼をおっしゃっていた。 想像以上に?って。聞き慣れない「想像以上」と「お世話になり…

害の論文を読む基礎コース終了

余裕をもってすごしたい、夏外れの9月。 朝顔に つるべとられて もらい水 加賀千代 まだまだ、学ぶところがあり。きっと天才たちは、読み返すことなく頭に入り、10年間の実践を積んでいるんだろうな。EBMの勉強会、「害の論文を読む」第3回最終回。 10…

conflict management

病院の職員が、病院と患者の間に立って、中立を保つ。そんなことは無理。だが、conflict managementをするメディエーターはその結果をだしているようだ。「こんな役割の人は、病院にいないと思った」、「私たちは先生に話を聞いてほしいだけ」、「医局にも伝…

咽頭痛にコルチコステロイド

重症の咽頭痛に、コルチコステロイドが有効らしい。メタ分析をした研究間に異質性はあるものの、寛解率、痛みの軽減までの平均時間を減少させた。 24、48時間後の痛みの完全寛解率 Corticosteroids for pain relief in sore throat: systematic review and m…