薬学部をめざす高校生と

 鹿児島に住む看護師さんの姪御さんが薬学部を目指しており、いっしょに話をしてもらえませんか?という相談があった。TDM学会で札幌にいたものの、こういうことは機会を逃すといけない、と思い、そのまま携帯に電話をいれさせていただいた。

 
 薬学部を目指す高校生。
 社会人と話をしよう、という勇敢さに1つ感激をした。


 17,18才で将来の選択をするというのは、たいへんなことだ。高校→大学、学部を選ぶ。「社会のなかの私」を経験していないのに、未来を選ぶ。学生のうち、社会人になる前に、自由に自分を見つめ、ゆれうごくGap timeをすごしておきたい。ただでさえ忙しい受験生勉強のさなか、半分は決めたであろう進路について、職業人に話を聞く。想像どおりの夢が描けるかも知れないし、落胆するリスクもある。ゆれうごく時間を彼女は選択したのだな、と思ったら感激をした。


 人事採用で大学を訪問するようなときに、患者さんとのエピソード、医者や看護師とのあれこれを、現実的な大人味に仕立てて伝える。年数が経つにつれて毀誉褒貶はなくなり、ふつうのありのままから、味をだせるようになってきた。

「あー、私もそうやって働きたい」とリクルート学生がいうと、私は、こういう。「これは、私の物語。みなさんはみなさんの物の見方、人とのつながりで、人生があるから、同じではないですよ。感じ方が、みんな違うように」


 ゆれうごく20分という通話時間。大切なGap time。


気づき)
・勉強+Gap timeの大切さ
・薬剤師は、これからがさらにおもしろい(友人の薬局長)
・誰と、どこで、何をするかが幸せを決める(ダニエルギルバート


これから)医療安全委員会、職責者会議、システム委員会

幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学

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