松陰はどこだ?


 冗談ばかりのJ.P.Morganの先輩も「あれは1回観ちゃうと次モネ」という、龍馬伝。たぶん先々週の『 第6回 「松陰はどこだ?」』を見る。そして、己の心をみる。

 龍馬は剣術を学びに江戸の道場に来たのだが、偶然?クロフネを見てしまい、身震いする。剣術を極めることに疑問を抱き、「何の意味があるのか、わからんのですっ!」と道場破門の覚悟で告る。

 先輩にクロフネについて伺うと、「松陰先生から」と教わる。

 松陰先生を探しに行くと、そこは海。

「この海の向こうに何があるか 知りとうはないか?」
「僕は 知りたい」
「異国をこの目で見とうて たまらんのじゃ」
「今 そこに 黒船が来ちょるんぞ」
「そねえな 絶好の機会を 目の前にして 指をくわえて みちょれちゅうんか!」

「そりゃ 失敗するかもしれん。」

「それで ええんっちゃ!」
「何もせんでおることより その方が 何千倍 何万倍も値打ちがある!」
「僕は 死など怖うない。そねえことより 行きたいちゅう気持ちの方が はるかに強いんじゃ!」

「君が本当に異国に興味があるのなら きっと 僕と同じことをするはずじゃ。」
「じゃが君はそれをせん。」

「なぜじゃ?」

「殺されるからか?」
「日本に帰れんからか?」
「別れがつらいからか?」
「そんなものはな すべて 言い訳じゃ!」

「見ろ! 僕には 言い訳など 何もない!」
「どんな運命が待っちょろうが 後悔せん!」

「君が やるべきことは 何なんじゃ」


「考えるな」


「己の心を見ろ!」

「そうじゃ。そこには もう 答えがあるはずじゃ。」

 すべて一気に、吉田松陰のセリフ抜粋。

 しびれた。

 吉田松陰という御名前は存じてたが、まさかクロフネに乗り込もうとして失敗して、自ら出所して、最後は殺される、とそんな無茶な先生だったとは。


 でも、そこに永劫さを感じた。
 乗り越えることは江戸時代の当時はクロフネだったかも知れないが、私たちにとってのクロフネは何か?考えた。


 いや、考えるな。だった。


 己の心を見ろ!


 坂本龍馬役の福山雅治、ふつうさもいい。不惑をすぎるとはこういうことか。



これから)「かあべえ」を観る、定期総会、第一回理事会、ROSAの会@笹塚(理事会が終われば駆けつけ)、そろそろ論文読み、祖母のお参り