「いまやる行動」の多さよりも大切な




 「いったい、このスケジュール、どうしろというんだ?」



 David Allen の Get Things Done というテキストでは、どうにもならない目一杯の予定でエグゼクティブが困っているシーンが紹介されています。彼に限らず、私たちはみな、自分のこと、家族のこと、仕事のことでスケジュールは、いっぱいなのです。そして、それを何とかしたい、と思っているものです。



 話はつづきます。



 David Allen が、ホワイトボードに近づき、こう書きつけます。

・Purpose and principles
Vision
・Goals
・Areas of responsibility
・Projects
・Actions

 書き終わった瞬間に「わかった!」と叫んで、「問題はミーティングではななく、息子のことなんです」とスケジュールに窮していたエグゼクティブは、語り始めます。


 
 私たちが忙しさにメゲそうになるとき、それは、見える状態としては「いまやる行動(Actions)」の多さを指しています。しかし、その「いまやる行動」の多さは、無意識に自分がそうしたくて、自分で作りだしたものなのかも知れません。「自分が人生に求める目的や原則(Purpose and principles)」が何か、正面を向かないと気づかない。何しろ「いまやる行動」は必ず、「人生の目的や原則」に導かれたものなのですから。



気づき)
 「いまやる行動」そのものを、どう対処していくかは、別の問題ということです。


ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

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「コツコツ」と殻をつつく音を聞き逃さないように



 スタッフへの教育、子どもの習いごと、そして自己研鑽。どのタイミングで、手を差し伸べるのか?、みなさんは、迷う瞬間はありませんか?。



 安土桃山時代から続くという深川神明宮の社務所で、ある小学校の校長先生から講話をいただく機会がありました。校長先生に「本人の自主性を尊重しながらも、どのタイミングで、手を差し伸べたらよいのか?」伺ってみました。



 すると、禅の言葉にある「卒啄同時」を紹介してくださいました。
 卵の中の雛鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとするとき、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「卒」。ちょうどその時、親鳥が、外から殻をコツコツとつつくのを「啄」というそうです。雛鳥が内側からつつく「卒」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって殻が破れて、中から雛鳥が出てくるのです。



 チャンスと本人をつなげられる瞬間。
 いかしたいものですね。



気づき)
 本人の「コツコツ」と殻をつつく音を聞き逃さないように・・・


補足)
 卒の文字は、「くちへん」がつくのが正しいようです。表示できないため、「卒」を使っています。

ASという日々


 
 セレクトショップBEAMS WOMEN'S 秋冬キャンペーンで「LIFE AS CINEMA」というキャッチコピーを見つけて、あっ、うまいな、と。



 私たちは経験をしてから、感情を抱いたり、価値に気がつく。つまり、映画のような生活ね、と後付けされる関係性です。それは、LIFE like CINEMA とか LIFE is CINEMA というように。生活の中にCINEMAを見つけたり、見出したり、または気がつくという、CINEMA in LIFEのような関係性です。



 一方で、LIFE AS CINEMAは、もうすでに、生活はシネマ。朝起きてから、太陽におはようをいって、朝食を食べ、着替えてドアを開けるところから、生活シネマがはじまっている。映画みたいに生きてみようって。



 場面の前にコンセプトを期待することは、いろいろなシーンでいきてくる。
  ・人と会う前に、自分にない価値を期待する
  ・行動を1つ変えてみようと思いながら本を1冊読む
  ・意図しながらも、気楽にファインダーを向ける



 もうすでに、価値があるものとして、そのシーンを経験する。
 LIFE AS CINEMA。



 いいですね。



気づき)
 コンセプトを期待しながら接したら、すべての輝きがちがう

あらためて自分がもっている素質について感謝するということ



 この雑多な寄せ集め(ラプソディ)においては、入れるには及ばないほどくだらない主題など存在しないのである。モンテーニュの「エセー」を読んでいると、「あらためて自分がもっている素質について感謝するということ」というテーマについて、ふと、書きたくなってしまったので、メモ。



 ・最後は大丈夫という安心を信じてみる
 ・習慣にしてつづけたら、すべては楽しくなる
 ・そして、まだ「自分さえも気がついていない素質を受け止める」素質って何だろう?



 今週、私がメモしていたこれらのラプソディを眺めながら、
 20年ごとの人生サイクルをイメージ。

0〜19歳 20〜39歳 40〜59歳 60〜79歳 80〜100歳
愛情 プレイヤー チーム 社会貢献 自分にもどる

 社会に飛び出す前の20年は、セイフティベースとしての愛着。20歳から思いっきりプレイヤーとしてチャレンジしながら、40歳からはチームで活躍できるように。社会に貢献できるのはその先で、最後の「自分にもどる」とは、孔子の言葉でいえば「矩をこえず」ということです。



気づき)
 ・100歳の人生として2マス終了なのです
 ・20年ごとの役割って?
 ・「矩をこえず」の境地はすんごいよ、きっと

意見を言わなければはじまらない、意見を言うだけではまとまらない「チームの感触」


 「決める人」がチームの中で決めるべき課題について提案や仮説を用意せずに、そのままチームメンバーでディスカッションをしたらどうなるのか?、試してみました。というのも、決める人である私も決定的で有力な提案がその場に持ち込めなかったという事情がありました。



 しかし、決めなくてはいけない。
 そういう場面です。



 病棟薬剤業務加算の算定をはじめてから大幅な勤務体制の変更をして、「いいねー!」というスタッフもいれば、「すぐに見直したい」という意見まで、さまざま。運用3ヶ月目にして、見直したいというスタッフの機運が高まったので、そのままスタッフからの意見を求めました。この体制でよかったところをまず出し合ってから、当面の課題を。そして、解決すべき課題は何かを選択するという手順で。



 しかし、
 予想通りロジカルに、限られた時間で解決することはありませんでした。



 しばらくして、それでよい、と私は思いました。
 「チームの感触」をつかんだからです。意見を言わなければはじまらない、意見を言うだけではまとまらない。チームを作っていくのは、簡単ではなく、ゴツゴツみんなでぶつかりながら、やっていくものだという「チームの感触」です。




気づき)
 ・ゴツゴツぶつりかりあう、ウェルカムです
 ・チームで選択したあとも「どうだった?」という時間も作りたいですね
 ・書籍の引用をやめてみよう、今回から。

ありがとうございます...「アシュトンマニュアル」の日本語版

時間というものはない。
あるのはただ、無限に小さな現在だけである。
(「文読む月日」レフ・ニコラエヴィチトルストイ

 睡眠薬抗不安薬として、多く処方されているベンゾジアゼピン系を長期に服用した場合の、薬物依存や副作用、そして減薬するための手順などが示されている「アシュトンマニュアル」の日本語版が、先月公開されています。



 次のアドレスで日本の国旗をクリックすれば、無料で読めます。
 http://www.benzo.org.uk/manual/index.htm




 ベンゾジアゼピン系の薬剤を適正に使用する方法だけではなく、患者さん自身が、どう自分の治療を医療スタッフとコントロールしていくか、という視点も学べます。

 このマニュアル内で示された離脱スケジュールは単に“一般的な指針”を示すために作成されたものであることを、あなたの処方医に伝えることが大切です。
 減薬速度は決して厳格になってはいけません。柔軟であってください。そして、患者個人の必要性にしたがって、医師ではなく患者自身が減薬速度をコントロールしてください。それぞれの必要性はあらゆるケースで異なってきます。
 離脱を決断するのも患者自身であり、医師に強制されてはいけません。
(アシュトン教授からの大切なメッセージ、序文より)

気づき)
 ・和訳された方々に、感謝申し上げます。
 ・薬事委員会や職場でも、読み合わせをしたいとリクエストあり
 ・全部で100ページ越え...、でも本よりは薄いですから

文読む月日〈上〉 (ちくま文庫)

文読む月日〈上〉 (ちくま文庫)

同調的な日曜日のトレーニング

プライバシーとプブリックネスは互いに相容れないものではない。
実際、その二つは互いに支え合うものだ。
(「パブリック」ジェフ・ジャービス


 あくまでも、自分を軸にしながら、相手について自分が「ん?」と思ったことについて、小さな声でトーンを下げながら、リピートをする。このくり返しで、相手が自己に気づいていく。リズムにのって、話しながら。




 そういう自分軸でありながら、相手への気づきをフォローする関係。
 昨日の日曜日に体験しました。
 同調的な日曜日のトレーニング。



1.私の日曜日
2.そして、あなたの日曜日
3.コラボレーションが気持ちいいね



 そういう、リズムを。



気づき)
 ・ナンノコッチャ、わからないですね。
 ・すみません。もうしばらくしたら、ちゃんと言語化します
 ・上半期の最終週は、とってもビジー


パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

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