2010-01-01から1年間の記事一覧

はじめてRCAをやってみる5ステップ

医療安全の分析は、システムに原因を探るという点でRCAがいい、という結論に至りました。病院薬剤師が医療安全管理者を兼任したり、病棟や他職種も関連した事象で分析をしたいときには、有効かもしれません。 1.事例を読み上げる(疑問があれば共有する) …

10分間リーディング

10分間リーディング作者: 鹿田尚樹出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/10/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (20件) を見る 大切な本、分厚い本、読まなきゃいけない本を10分づつ読んでも、決し…

問題がひとりでに解決することはない

このテキストは、解答をくれません。私は30歳後半までたいていのものの見方は正しいのかと思っていました。しかし、それは正しくなかったことを、危機的なことに直面したときに察します。たいてい周囲は「あなたのせいではない」と楽観的フォローをしてくれ…

病院薬剤師のためのライフハック69)発想

チョロQのようなバス いまあるものの組み合わせから、新しい発想を これから)昨日、お互いの相談をしながら、楽観主義でもなく悲観主義でもなくGET REALだな、と思いました。私にできる最善のことは何だろう?と考え、マズローの本を贈ろうと帰りのロマンス…

「必要とされている」ことへの依存

薬剤師になって間もないころ「どうも私はダメな選択をしているみたいで、この本を心療科で勧められた」と友人は1冊の本を手にしていました。ロビン ノーウッド著『愛しすぎる女たち』。 ついつい「ダメ男」をわざわざ選んで別れられずにどんどん不幸になっ…

プレガバリンの神経因性疼痛2010

プレガバリンpregabalin(商品名リリカ)を採用してから、「これまでどうにもならなかった痛みがとれた」と診療科より報告いただきました。以前に紹介をした精神科疾患のない場合の自殺企図について、リスクを念頭にいれながら、効果のあったことを喜びまし…

新しいチームになるためのiMovie

数年前に「生きたい時間を生きる」という言葉がふっと降ってきました。これは認知行動療法でいう「昔のことを置いておく」ということかも、と考えています。 小学生のころ修学旅行にいったら、写真が掲示板に張り出されて、自分の好きな写真を選んで買いまし…

頭痛治療の三環系抗うつ薬のシステマティックレビューとメタ分析

偏頭痛の罹患頻度は、全世界で8.4から18%と報告されているようです。三環系抗うつ薬は、1964年に最初に予防効果について報告があり、頭痛の予防についてのメタ分析では緊張性頭痛も片頭痛にも効果があることがわかっています。今回は、治療効果についてメタ…

病院薬剤師のためのライフハック68)発想はノート1冊の手書きで

アイディアは、手書きで 整理加工は、デジタルで モレスキン 「伝説のノート」活用術?記録・発想・個性を刺激する75の使い方作者: 堀正岳,中牟田洋子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリッ…

「患者さんのために」といわない

「患者さんのために」といいますが、本当にためになっているのでしょうか。for the patients です。そもそも「ために」は、相手にしてあげている感じを拭いきれない。リンカーンの"and that government of the people, by the people, for the people, shall…

貧困、お金、そして愛

もしも19分時間があるなら、以下にアクセスして無料のレクチャーに参加してみてください。 TEDには、transcriptがありますので、字幕表示も可能です。なんとスクリプトの部分をクリックするとその部分から再生がはじまるという優れた機能もついています。 ht…

医療基本法で不足をつなぐ

医療概論や患者権利を教科書で学ぶのは好きではなく、公民の授業も苦手でした。しかし、生活や生き方と法律はオモシロセッションと思っています。「医療基本法」ご存知ですか? 残念ながら、日本にはありません。医療基本法を考えるシンポジウムに参加しまし…

病院薬剤師のためのライフハック67)見方を変える

一歩離れるために、 現実と私の間に、カメラを置く。 カメラは見方を変える変換ツール。 気づき) ・見方を変えると味方が増える(押切もえ) ・自分の大切な説(pet theory)から、離(detachment)の科学に(茂木健一郎) ・退屈なのは世の中か、自分か。n…

オープンエデュケーションに共通する3つの恩恵

MITのオープンエデュケーションのことで話をしていたら、「叡智の共有は、さらに進化を生む」というダイナミズムに感動しました。大学の講義とテキストがすべて無料で公開されている。それもMIT、Stanford、そしてHarvardをはじめ世界中で。すごい挑戦!、と…

アロマレシピ

アロマレシピ200―症状緩和と快適のために作者: 川端一永出版社/メーカー: メディカ出版発売日: 2001/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 私もどこかでアロマの恩恵を受けているのでしょうか? 病院の図書室にある「厚生労働省…

チョコレートの心不全低下効果

コーヒーの臨床効果についてはいくつかのスタディがありましたが、チョコレートも研究されているようです。今回は心不全のリスクを下げる可能性が示唆されていますが、まだ追試が必要で、1日の最適な摂取量も不明です。 スウェーデンで、48〜83歳の女性31,8…

海外CMから学ぶ商品としての医薬品

「海外の製薬会社のCMです。何のCMでしょう?」 薬害のセッションでは、利益相反Conflict of interests に加えて、医療化Medicalizationについて、参加者と意見交換をすることにしています。日本では米国等とは異なり、医療用医薬品(処方薬)については、個…

病院薬剤師のためのライフハック66)手のひらに、のせるだけ

掴もうとするから、痛い。 手のひらにのせて、待てばいい。 これから)MacBook Air 新発売。Appleのすごさは、「つながり」だ。iPhoneで24時間手のひら創作、iPadで感動を共有し、これからは1kgのAirがマザーベースになる。製品だけではなく、OSやソフトウエ…

人はスペックで計れない

ポートフォリオ解説書(全3巻セット)作者: 鈴木敏恵出版社/メーカー: 教育同人社発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見る この黄色の本3冊は、昨年からずっと使用させていただいている鈴木敏恵先生のテキスト。先…

サンデル教授に学ぶ「共存のコミュニケーション」

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 483人 クリック: 15,840回この商品を含むブログ (581件) を見る サンデ…

インフルエンザの流行前に経口補水療法を知っておく

「経口補水療法」を試しています。ランニング前後や、飲酒した翌日に「OS-1」を飲んでみる、という試み。神奈川県立がんセンターの谷口英喜先生の講演からメモ。理屈に弱いので、ああ、そうか、試そう、試そうと思って即実行。 水分は小腸で8割吸収される。…

31歳ガン漂流

風邪をこじらせたと思い病院に行くが、肺がんと診断され、彼は2003年2月「余命2年」と宣告されます。自身のホームページの日記に「助かりたい、死にたくない」言葉を排除した闘病記をつづります。 1971年生まれのライターが肺がんになって中野の病院に入院し…

病院薬剤師のためのライフハック65)Gmail のPriority Inbox でスイスイ

Gmailが提供する「PRIORITY INOBOX」は、自動的に自分にとって重要なメールを「重要だよ!」に振り分けてくれるシステムです。 すでにGmailの迷惑メール自動判別はかなりの精度で、ほとんど(1回も!)不要なメールは届きません。このくらいの技術があるの…

問題は一般化しないと解決しない

EBMをしばらく勉強すると、COOKBOOK医療ではないことがすぐにわかります。文献検索も、慣れれば難しくありませんし、論文の吟味も訓練をすれば身につくはずです。しかし、患者個々の事情を一般化するファーストステップの「問題の形式化」は、簡単ではなく、…

論文の精度について「コメント」してみる

EBMを成功させるキーも、「偶有性」を迎えることだと思っています。半分は用意されたロジック、残りは患者さんと相談。同じように、EBMの3サークル(evidence, experience, and values)もキレイな三等分ではなく、究極の個別医療をめざして最後は1つの円に…

効果も副作用も「計算」してみる

David Sackett や Gordon Guyatt らが、1993年"Users' guides to the medical literature. JAMA, 270(17), 2096-7."を寄稿してから、20年。ガイドを読むだけではわからず、有志で月例勉強会を100回、箱根での合宿は4回目を迎えました。 MDアンダーソン病院…

病院薬剤師のためのライフハック64)男の子スピリッツ

「40歳をすぎたら、どうする?」に聞かれたので「世界征服」と答えたら、会話が止まってしまいました。以前も「そろそろノーベル賞かな〜」といったら、この時も会話が止まった。しかし、私はこの「男の子スピリッツ」を大切にしようと思っています。自分を…

感染治療における薬剤師のトレーニングと認定の勧告

「iPad+論文管理ソフトPapers」の組み合わせで、MEDLINEの海に飛び込んでいたら、教育分野でのいくつもの気になる論文を拾いました。プロフェッショナルとしてどうとしてどう学ぶか?は、私たちにとって「いい悩み」と受け止めています。 CPD(継続的な能力…

重症薬疹をいつも想定していること

飯島 正文(昭和大学医学部皮膚科)先生の「重症薬疹」レクチャー@第40回日本病院薬剤師会関東ブロック学術大会から、学びメモ。「今日は、ぜったいに聞いてよかった、という話をします」こういう始まり方の講演は、本当にいい講演であることが多い。伝え…

アセトアミノフェンを2歳までに投与すると喘息発症のリスクになるか?

パラセタモール(アセトアミノフェン)は、小児の鎮痛剤で汎用されていますが、小児期での使用は喘息、湿疹やアレルギー性鼻炎の原因になるといくつかの報告がされています。 72カ国が参加したInternational Study of Asthma and Allergy in Childhood (ISAA…